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【#106】伝わる・揺さぶる! 文章を書く(山田ズーニー)

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目次

基本情報

本のタイトル伝わる・揺さぶる! 文章を書く
本の評価
著者山田ズーニー
出版社PHP研究所
発売日2001/11/15

感想

文章の書き方を書いた本はたくさん読んできたが、実用文の書き方としては、一番わかりやすかった。本書全体で伝えられているのが、問いと答えをベースにしているところ。

気づき

  • 意見とは、自分が考えてきた「問い」に対して、自分が出した「答え」である。
  • 文章を書くときには、自分が言いたいことをはっきりさせる方法と、論点から入っていく方法がある。
  • 大きすぎる問いに答えようとすると、つまらない回答になる。そんなときは細かい問を積み重ねる

ToDo

  • 問いと答えをセットに文章を考える
  • それに対する論拠を明確にする
  • 大きすぎる問は分解する

印象に残った言葉や表現

大問題にいきなり結論を出そうとすると、考えるのが面倒になるか、陳腐な結論になるか。そうして書くことがいやになってしまう。こういう時は、「答え」ではなく、「問い」の方を探すことだ。つまり、1つの大きな問題を考えるために、有効な、具体的で小さな「問い」をいくつも作って、自分にインタビューすることで、考えは前に進む。

文章の7つの要件

  1. 意見・主張
    1. 自分が言いたいことを発見する
    2. あなたが文章を書くということは、あなたが納得いくまで自由にものを考えてよいということだ。決められた1つの正解がよそに存在するのではない。
  2. 望む結果
  3. 論点
  4. 読み手
  5. 自分の立場
  6. 論拠
  7. 根本思想

自分の意見を発見する方法

考える道具は「?」の形をしている。そう、「問い」だ。
自分で「問い」を立て、自分で「答え」を出す、さらに、その答えに、新しい問いを立てる
問い→答え→問い→答えを繰り返していくことで、考えは前に進む。

問を繰り返すことで、自分の意見が形成されていく。

望む結果を意識して書く方法

なんのために書いているのか分かららなくなってしまったときは、問いかけてみる。

  1. 自分は今何を書いているのか? 書こうとしているのか?
  2. だから、何なのか? それは読み手にとってどんな意味があるのか?
  3. 読み手にどうなってもらいたいのか? そのためにどう書けばよいのか。

論点とはなにか?

「論点」とは、文章を貫く問いだ。筆者の問題意識と言ってもいい。よく「独自の切り口」と言われるのが、論点のことで、どのような問題を、どのような角度で扱っているかということを指す。文章の方向も、読み手の興味も論点で決まる。

どのような問いを立てるかによって、文章も変わってくる。

論拠の並べ順

論拠は、次のような順序で配列するとよい。

  1. 優先順位の低いもの→高いものへ
  2. 具体的な根拠→抽象度の高いものへ
  3. 時間的配列(問題の背景→現在→将来)
  4. ミクロからマクロへ(個人の実感→社会問題→社会構造へ)
  5. 賛否(賛成、反対の代表的意見の提示→両者の共通・差異点、→そこから見える問題点)

議事録を書くいちばんのポイント

議題を「問い」の形にして頭に大きくはっきり書く。
これにつきる。ここが、最も難しく、腕の見せ所だ。なぜなら、私たちは、会議をしたり、ミーティングをしたり、人と会うとき、事前に「論点」を確認する習慣がないからだ。

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